乙支路(ウルチロ)――工具街から生まれたクリエイティブハブ
工具街と印刷所の奥に、クラフトバーとルーフトップカフェが隠れている――再開発でこの風景がいつまで残るか分からない理由も。

- 乙支路(ウルチロ)は1960〜70年代の韓国工業化を支えた印刷所・工具街・鉄工所の密集地だった――ここ数年でアーティストや若い起業家たちが古い作業場をカフェやバー、スタジオに変え、「ヒプジロ」というニックネームがついた。
- その見た目は「ニュートロ」(新しい+レトロ)――打ちっぱなしのコンクリート、古い看板、剥き出しの配管をそのまま残し、その中に洗練されたカフェやバーを差し込む。
- **世運商街(セウンサンガ)**は1968年に韓国初の電子商街として建てられ、今はルーフトップからの絶景とチャンプコーヒー、タイガーコーヒーのようなカフェがある複合施設に。
- 乙支路ノガリ横丁は庶民的な食堂と屋台が並ぶL字型の路地だが、2024年に市が決めた再開発で古い店の約半分が姿を消す見込み(33階建てオフィスビルが建つ予定)。
- 再開発の圧力は地区の一部で本当に進行中――すでに工事で姿を変えた路地もあり、今の風景がいつまで見られるかは保証されない。正確なタイムラインは情報源によってばらつきがある。
実際にどう歩けばいいか、見ていこう。
「ニュートロ」とはどういう意味?
この地区の特徴は、古い倉庫や作業場をほぼそのまま残しながら、その中にクラフトビール店やコンセプトカフェ、ギャラリー、隠れ家的なバーを差し込むこと。内装を新品のように整えるのではなく、コンクリート壁や古い看板、剥き出しの配管をあえて見せることで生まれる雰囲気こそが、乙支路スタイルの核心だ。
どこに行くべき?
世運商街が中心的な存在だ。1968年に韓国初の電子商街として建てられ、今ではアーティストやガジェット好き、コーヒー好きが集まる複合施設になっている。ルーフトップからはソウルのスカイラインが一望でき、チャンプコーヒーやタイガーコーヒーのようなカフェで、焙煎したてのコーヒーと歴史的な背景を同時に楽しめる。乙支路ノガリ横丁は、庶民的な食堂と隠れ家的な店がぎっしり並ぶL字型の通りで、夜に営業しているが、2024年の再開発決定で古い店の約半分が姿を消す見込みで、道路沿いの屋外席も減ってきている。この二つの拠点以外にも、工具街や印刷所の路地そのものを歩き回り、店の合間に隠れたカフェやバー、ギャラリーを見つけるのが本当の醍醐味だ。乙支路は決まったルートより、歩くことそのものにご褒美がある街。
ノガリ横丁の近くで、この街の夜の飲みながら語り合う雰囲気を味わいたいなら「マンソンホプ(만선호프)」を探してみて。住所は14 Chungmuro 9-gil, Jung-gu。金曜の夜や週末は、人気のルーフトップ席を確保するのに並ぶことになるほど。
再開発の圧力はどれくらい現実的?
乙支路の一部は実際に再開発の圧力を受けているか、すでに工事の真っ最中だ。ソウル市は世運商街の一部区画を撤去して公園化する計画を示したことがあり、地区内の印刷・工具街の路地の一部もすでに工事で姿を変えたり失われたりしたと報じられている。ノガリ横丁では2024年4月に市が33階建てオフィスビルの再開発を決め、2026年6月には鐘路区が宗廟向かいの世運4区域事業を認可したが、文化財への懸念をめぐる争いが続いている。何がいつ変わるかという正確なタイムラインは報道のたびに変わってきたため、これは特定の日付へのカウントダウンというより、「今の姿が1〜2年後も残っているとは限らない」という話だと捉えたほうがいい。乙支路が旅程の候補にあるなら、待つ理由はあまりない。
訪れるならこう考えよう
- 決まったルートは組まず、路地を歩こう。 一番の発見は、チェックリストではなく工具の露店の間にある。
- 世運商街のルーフトップは見逃さないで。 スカイラインの眺めとコーヒー休憩が一か所で叶う。
- この地区の今の姿は「一時的なもの」だと考えよう。 乙支路の一部では再開発が進行中で、正確なタイミングは決まっていない。
乙支路(通称「ヒプジロ」):1960〜70年代の韓国工業化を支えた元印刷所・工具街/鉄工所の密集地で、今はアーティストや若い起業家によってカフェ・バー・ギャラリーに生まれ変わっている――このスタイルは「ニュートロ」(新しい+レトロ)と呼ばれる。代表スポットは世運商街(1968年建設、韓国初の電子商街。今はルーフトップからのスカイライン絶景とチャンプコーヒー、タイガーコーヒーなどのカフェがある複合施設)。乙支路ノガリ横丁は、毎晩営業する庶民的な食堂と屋台が並ぶL字型の路地。地区の一部では再開発が本当に進行中で、すでに工事で姿を変えたり失われたりした路地もあり、ソウル市は世運商街の一部を再開発・公園化する計画を示したことがある(変更・延期を繰り返している)。正確な解体タイムラインは情報源間で一致しておらず、「今の姿を見られるうちに行く」というのは目安であって、具体的な期限ではない。
乙支路で決まったルートを地図に描くのはやめよう――ここでの一番の発見は、工具の露店の合間で偶然出会うものだし、この街の魅力の半分は、まだ観光客向けに整えられきっていないところにある。歩いて、気になった路地に入り、有名スポットを全部回ろうと気負わないこと。




