ソウルからDMZへ:ツアーで行く?自分で行く?
板門店のJSAはいまも一般旅行者は見学できません。行けるのは第3トンネルと都羅展望台で、ソウル発のツアーか、臨津閣で9,200ウォンのシャトル券を買う方法があります。どちらでも、パスポートの原本が必要です。

この記事の内容8
DMZ(非武装地帯)の計画でいちばん多い間違いは、行き先です。青い会議棟のあいだに立つ写真、つまり板門店(パンムンジョム(판문점))のJSA(共同警備区域)を思い浮かべる人が多いのですが、いま一般の旅行者が行けるのはそこではありません。まずそこを整理すれば、あとの判断は簡単です。
- JSA(板門店)は閉じています。統一部の見学カレンダーは2026年11月まで全日程が「見学なし」です(2026年10月17日確認)。一般見学は2023年7月から中断されています。
- 行けるところ:臨津閣、第3トンネル、都羅展望台、統一村。坡州(パジュ)市が運営する「DMZ平和観光」のシャトルコースです。
- 行き方は2つ:ソウル発のガイドツアー(予約サイトで半日およそ40〜60米ドル)、または臨津閣まで自分で行ってシャトルの券を買う(トンネル徒歩9,200ウォン、トンネルのエレベーター込み12,200ウォン)。
- 絶対に必要:パスポートの原本。コピー・写真・期限切れのパスポートは不可です。月曜日、平日の祝日、旧正月(ソルラル)と秋夕(チュソク)の当日は休みです。
- 私の結論:初めてで英語の説明がほしいならツアー。ガイドなしで平気で、朝早く動けるなら自分で行くほうがずっと安く済みます。
JSA(板門店)ツアーはいま参加できる?
できません。ここで多くの計画がつまずきます。
板門店見学を運営する統一部の板門店見学支援センターは、2023年7月18日に見学中の米兵が北朝鮮側へ越境した事件以降、一般見学を中断していると告知しています(告知は2025年5月)。2026年10月17日に見学カレンダーを確認したところ、11月まで全日程が「見学なし」で、再開するときはサイトで告知するとしています。
ですから、商品名に「JSA」と入ったツアーを見かけたら、日程表をよく読んでください。板門店が含まれていなければ、それは別のコースです。
では、DMZツアーは実際にどこへ行く?
坡州市が運営するDMZ平和観光のコースです。臨津閣(イムジンガク(임진각))からシャトルバスで民間人統制線の内側に入ります。公式FAQによる順番はこうです。
- 臨津閣を出発
- 第3トンネル(チェサムタングル(제3땅굴))
- 都羅展望台(トラジョンマンデ(도라전망대)):国境の北側を望む展望台
- 統一村(トンイルチョン(통일촌))
- 臨津閣に戻る
「展望台行き」を選ぶと、トンネルと展望台の順番が入れ替わるだけです。ソウル発ツアーの多くも、このコースに臨津閣公園の散策を加えた構成です。
ツアーと自分で行く場合、何が違う?
| ソウル発ガイドツアー | 自分で行く(臨津閣シャトル) | |
|---|---|---|
| 料金 | 半日およそ40〜60米ドル、1日ツアーはそれ以上(予約サイト、2026年10月) | 大人9,200ウォン(トンネル徒歩)/12,200ウォン(トンネルのエレベーター・モノレール込み) |
| 移動 | ソウルでの送迎込み | 京義・中央線の臨津江駅まで各自 |
| 案内 | 英語などのガイドが同行 | ガイドなし(公式コース) |
| 予約 | 業者のサイト、ふつうは数日前 | 坡州市のオンライン予約、または現地で先着順。発券9:00〜14:30 |
| リスク | 業者が日程を調整 | 売り切れたらその日は行けない |
坡州市の料金規定では、外国人は割引の対象外です。満6歳以下は無料です。
自分で行くなら、何を知っておくべき?
順番に説明します。
- まず休業日。毎週月曜日、平日の祝日、旧正月と秋夕の当日は休みです。連休のそれ以外の日は営業しています。
- 早めに着く。発券は9:00〜14:30ですが、公式案内には「売り切れによる早期締め切りがよくある」と書かれています。現地での発券は出発10分前、オンライン予約分の発券は出発20分前に締め切られます。
- グループ全員で。グループ全員が臨津閣に着いてから券を売ってくれます。1人遅れると全員が待つことになります。
- トンネルのエレベーターは時間が決まっています。2026年9月29日に再開したシャトルエレベーターは1日5回(9:20、10:30、11:30、13:00、14:00)で、1回あたりオンライン10人・現地20人です。歩いて下りれば3,000ウォン安くなりますが、傾斜は急です。
- 行き方。京義・中央線で臨津江駅(イムジンガンヨク(임진강역))まで行きます。汶山(ムンサン)〜臨津江の区間は本数の少ないシャトル運行なので、出発前に地図アプリで時刻を確認してください。ソウルの地下鉄が初めてなら、まずソウル地下鉄の乗り方をどうぞ。
Tip:坡州市の予約サイトは韓国語です。
坡州のDMZ平和観光のサイトを見ると、オンライン予約が売り切れでも当日に現地で券を買えるという案内がポップアップで出てきます。ただ、現地で売るのは予約後に残った分のようです。なので、できれば事前に予約してから行くのがおすすめです。
パスポート以外に準備するものは?
- パスポートの原本。外国人はパスポート、外国人登録証、米軍IDのみ有効です。スクリーンショット、写真、コピー、滞在期間が切れたパスポートでは入れません。ツアーも原本を求めます。
- 写真は期待しないで。坡州市の観覧案内では、コース内での写真・動画撮影(ドローンを含む)は「全面禁止」とされています。
- トンネルの入場制限。中が狭く傾斜が急なため、車いす利用者、歩行が不自由な人、高血圧・低血圧の人、飲酒した人はトンネルに入れないことがあります。
- 18歳未満は成人の保護者の同伴が必要です。
当日に中止になることはある?
あります。前提にして計画してください。
公式案内は、DMZでの安全保障上の脅威、悪天候、安全上の問題が起きた場合は「すべての日程が中断されることがある」とし、事前予約も取り消されることがあるとしています。冬は雪が降ると立ち入りが規制されるそうです。旅行の最終日にDMZを入れないでください。1日余裕があれば、もう一度挑戦できます。
北朝鮮との関係はずっと変わり続けています。政府の方針によって近づいて交流することもあれば、さまざまな要因で軍事的な緊張が高まることもあります。これは誰にも予測できません。こうした政治・外交の状況がDMZ観光に影響しうることは、頭に入れておいてください。
Note:「毎日催行」として売られているツアーもありますが、坡州のコースは月曜日が休みです。月曜日のツアーなら、トンネルと展望台がほかの場所に差し替えられていないか、日程表を確認してください。
DMZ列車はどう?
ソウル駅〜都羅山(トラサン)駅の定期観光列車(「DMZ平和イウム列車」)が2026年4月に6年半ぶりに運行を再開したと、統一部が発表しました。ただ運行は月に数回だけで、外国人の予約条件は確認できませんでした。いまの時点では、旅行計画の前提にはおすすめしません。
誰にどれが合う?
- 初めて、短い日程、歴史の説明を聞きたい → ソウル発ツアー。移動とガイドにお金を払う形です。
- 予算優先、ガイドなしで平気 → 自分で行く。朝早く臨津閣に着くことがすべてです。
- 4〜5人以上のグループ → 1日チャーターのバンも比べてみる価値があります。ただしシャトルの券は別に必要です。
- DMZとほかの近郊旅行を比べている → ソウル近郊日帰り旅行の選び方。
DMZの1日がだめになる原因はだいたい3つです。月曜日に行く、パスポートのコピーを持っていく、昼過ぎに着く。この3つさえ避ければ、ほとんどの問題は避けられます。
板門店のJSA一般見学は2023年7月から中断されています(統一部の見学カレンダー、2026年10月17日確認:11月まで全日程見学なし)。いま行けるのは坡州市のDMZ平和観光コース(臨津閣→第3トンネル→都羅展望台→統一村)です。ソウル発ツアー(半日およそ40〜60米ドル)か、臨津閣のシャトル券を自分で購入(大人9,200ウォン徒歩/12,200ウォンエレベーター込み、発券9:00〜14:30、早期売り切れが多い)。月曜日・平日の祝日・旧正月と秋夕の当日は休み。外国人はパスポート原本が必須(コピー・期限切れ不可)で、割引はありません。コース内は写真・動画禁止。安全保障や天候の理由で当日中止になることがあります。
出典4
この記事の内容を照合した公式ページです。
- Panmunjom Tour Support Center (tour schedule and suspension notice)Ministry of Unification2026年10月17日確認韓国語
- DMZ Peace Tour: booking, fees and closing daysPaju City2026年10月17日確認韓国語
- DMZ Peace Tour: visitor rulesPaju City2026年10月17日確認韓国語
- DMZ Peace Tour: FAQPaju City2026年10月17日確認韓国語





